ジムニーのエアコンが止まる?アイドリングストップ中に送風になる理由と快適に使う方法

ジムニー/Jimny

「信号待ちでジムニーのエアコンが効かなくなる…」「アイドリングストップ中に送風だけになって車内が暑い!」
そんな不便を感じているジムニー(JB64/JB74)ユーザーはいませんか?

この記事では、その原因と対策、そして快適にエアコンを使用する方法を解説します。

この記事でわかること
  1. エアコンが止まるのは正常なのか
  2. 信号待ちでエアコンが止まる理由
  3. ジムニー特有の仕様解説
  4. 快適に過ごすための対策やカスタムパーツの紹介
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エアコンが止まるのは不具合?それとも正常?

信号待ちなど、ジムニーのアイドリングストップ時にエアコンが止まるのは正常です。

以下より、エアコンが止まる理由を説明します。

ジムニー(JB64・JB74)でエアコンが止まる現象とは?

特に夏場の暑い時期の信号待ちや渋滞中に「車内が急にムワッと暑くなる…」という経験をされた方も多いかもしれません。

この現象は、ジムニー(JB64/74)についているアイドリングストップ機能が関係しています。

アイドリングストップ

燃費や環境性能の向上を目的とした機能ですが、この動作中にエアコンの冷風が止まり、送風だけになります。

JB64/JB74で「エアコンが冷えない」なんてことも聞きますが、アイドリングストップによる影響やエアコンの故障がありえます。

アイドリングストップ時に冷風が出なくなる理由

エンジン停止によってコンプレッサーが動かない

ジムニーなどの自動車のエアコンは、エンジンの動力を利用してコンプレッサーを回しています。

冷気を循環させることで車内を冷却します。

しかし、アイドリングストップが作動するとエンジンが停止するため、コンプレッサーも同時に止まってしまいます。

※ジムニーは「電動コンプレッサー」ではなく「エンジン直結型コンプレッサー」を採用しているため、エンジンが止まっている間は冷媒を圧縮できず、冷風が出せなくなります。

ファンは回るが冷却機能が止まる

アイドリングストップ中でも、エアコンのファン(送風機能)は動作を続けているため、風は出てきます。

そのため、アイドリングストップ中の風は冷却されていない「ただの外気」または「車内の空気」を循環させているだけで、冷たくない送風状態になっています。

つまり、「風は出ているのに冷えない」=冷房ではない状態になるのがこの現象の正体です。

なぜアイドリングストップ中に送風だけになるのか?

燃費向上のための仕様

なぜアイドリングストップ中にエアコンが止まる仕様になっているのか。

それは燃費と環境性能を向上させるためです。

エンジンをアイドリングさせ続けると、ガソリンを無駄に消費し、排気ガスも発生します。

信号待ちなどで無駄にエンジンを回さないようにすることで、燃料消費を抑え、CO₂排出量を減らすのがアイドリングストップ機能の目的です。

エアコンはエンジンの動力を使って動作するため、エンジン停止と同時に機能を制限しています。

ハイブリッド車や軽自動車に多い傾向

このようなエアコンの制御は、ジムニーに限らず多くの軽自動車やハイブリッド車でも同様に見られます。

特に、燃費性能を重視した車両では、エアコンの冷房機能よりも燃費優先で設計されており、「暑くても我慢してね」という仕様になっているのが現実です。

しかし、最近の一部の車両では、電動コンプレッサーを採用しアイドリングストップ中でも冷風が出せるタイプも登場していますが、ジムニー(JB64/JB74)にはその機能は備わっていません。

ジムニーでエアコンが止まるときの3つの対策方法

ジムニーのアイドリングストップ中に冷風が出なくなってしまうのは仕様のため、避けられませんが、「どうにかしたい…」と考えている方も多いでしょう。

ここでは、実際にできる3つの対策方法をご紹介します。

3つの対策方法
  • 対策① アイドリングストップ機能を一時的にオフにする
  • 対策② エアコンのアイドリングストップ時の設定変更
  • 対策③ アイドリングストップキャンセラーを取り付ける

※ジムニー、ジムニーシエラともに搭載されている機能です。

対策① アイドリングストップ機能を一時的にオフにする

もっとも簡単で効果的な方法は、アイドリングストップ機能を一時的にオフにすることです。

ジムニー(JB64/JB74)には、センターコンソール付近に「アイドリングストップOFFスイッチ」があり、これを押すとその走行中はアイドリングストップ機能を停止できます。

ポイント
  • 冷房が必要なときだけOFFにすればOK
  • エンジンが止まらないため、冷風が継続される
  • エンジンを切ると設定がリセットされる為、エンジンON時に都度切り替えが必要
解除方法

エンジンがかかっている状態で作業します。

①エンジンスタートスイッチの上にある、スイッチを押します。

アイドリングストップスイッチ

②解除の確認方法はメーターランプの左下に「OFFマーク」が出ていればセット完了です

アイドリングストップON
アイドリングストップOFF

以上で解除完了です。

操作はとても簡単なため、積極的に使用が可能な手順です。

しかし、エンジンのOFFで設定がリセットされる為、毎回操作する面倒さがデメリットでしょう。

対策② エアコンのアイドリングストップ時の設定変更

ジムニーの標準機能で、アイドリングストップ中のエアコン設定で3つのモードが選択できます。

アイドリングストップ3つのモード
  1. 標準
    • 納車時の通常モードの設定
  2. 燃費優先
    • アイドリングストップ時間を長くする燃費優先モード
  3. 快適優先
    • アイドリングストップをしにくくし、エアコンの設定温度が重視されるモード

モード設定変更のやり方

設定変更の方法

エンジンをかけた状態で設定します。

①【②表示切替ノブ】を長押しし、セッティングモードに切り替える

②【②表示切替ノブ】を回して、「IS空調設定」を選択

③「快適優先」を選択

これで設定は終了です。

快適優先を選択すると、「標準」モードより空調によるアイドリングストップ条件が厳しくなり、エンジンの自動停止がしにくく、自動停止時間も短くなります。

よって、車内空間の空調がより快適になります。

対策③ アイドリングストップキャンセラーを使用する

対策③では完全にアイドリングストップをなくす方法です。

アイドリングストップキャンセラーという部品を取り付けることで、エンジンをかけるたびにアイドリングストップを自動で無効化してくれます。

ポイント
  • 夏場のエアコン停止を気にしなくなる
  • 自己責任での取り付けが前提(ディーラー・整備士に相談推奨)
  • 燃費がやや悪化する可能性がある

アイドリングストップが気になる人にとって、一番理想的な作業かもしれません。

まとめ|ジムニーのエアコンは“止まる仕様”を理解して、快適に使おう!

ジムニー(JB64/JB74)のアイドリングストップ中にエアコンが送風だけになる現象は、故障ではなく正常な仕様です。

つまり、「信号待ちで冷風が出なくなる」のは、燃費や環境性能を優先したジムニー本来の設計です。

対策や設定変更でかなり快適に乗れるようになります。

この記事で紹介した3つの対策は以下のとおりです。

ジムニーでエアコンが止まるときの3つの対策方法
  1. アイドリングストップ機能を手動でOFFにする(必要なときだけ冷房重視に)
  2. IS空調設定を「快適優先モード」に変更する(エアコンを優先した動作に)
  3. アイドリングストップキャンセラーを取り付ける(完全に停止機能を無効化)

運転スタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことで、ジムニーでも快適な車内空間を実現することが可能です。

ジムニーの仕様をしっかりと理解し、より快適なジムニーライフを送りましょう。

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