ジムニーで高速道路を走ると怖い、疲れると感じる人は少なくないでしょう。
この記事では実体験をベースになぜ怖いと感じるのか。
また、長距離運転が疲れる要因と対策グッズを紹介します。
ジムニーは高速道路が怖い?疲れると言われる理由
横風の影響を受けやすい
ジムニーは全幅がコンパクトで車高が高い車種です。そのため、横風の影響を受けやすくなっています。
特に橋の上やトンネルの出口、トラックに追い抜かれる際、ハンドルを持っているとふらつきを感じます。
風が強い日は橋の上でなくてもハンドルを持っていかれるような感覚があり、しっかりとハンドルを握っておく必要があります。よって、運転に力が入りすぎ、疲れることに繋がります。
エンジン性能による加速不足
ジムニーのエンジンは小さく、高速道路の合流で力不足を感じる人が多いです。
アクセルを踏み込んでもすぐには加速しないため、車の追い越しや上り坂でアクセルを踏み込んでも遅いと感じることがあります。踏み込みも深くなるため、その分脚への疲労も蓄積されやすいと言えるでしょう。
ジムニーシエラの場合、エンジンがジムニーと比較し大きいため、多少の違いはあります。
シートや乗り心地の問題
シートが薄くて長時間運転すると腰や背中に負担がかかりやすいです。
また、ラダーフレーム構造による振動も疲労の一因になります。
さらにリクライニング角度が浅く、柔らかさに欠けるため、快適性では他のSUVに劣る部分があります。
加えてロードノイズや風切り音が大きいため、静粛性が低く、耳や神経が疲れやすいのも高速道路ではデメリットといえるでしょう。
長距離はジムニー・ジムニーシエラ・ジムニーノマドで違いはあるのか
ジムニーシエラなら改善される?ジムニーとの違い
ジムニーノマドが2025年に発売されましたが、まずはジムニーシエラとの違いを説明します。
排気量・エンジン性能の違い
ジムニーは660ccの軽自動車規格エンジンを搭載しており、高速道路では合流や追い越し時にパワー不足を感じることがあります。
一方でジムニーシエラは1.5Lエンジンを搭載しているため、余裕のある加速が可能です。特に合流や坂道、高速巡航時のストレスは大幅に軽減されます。
高速走行の安定感(ワイドボディで直進性向上)
ジムニーシエラは軽規格のジムニーよりも車幅が広く、タイヤサイズも大きいため、直進安定性が向上しています。横風の影響も比較的受けにくく、長距離ドライブで「ハンドルを握り続ける緊張感」は軽減されます。結果として、高速道路での安心感はジムニーより一歩上といえるでしょう。
それでも疲れやすい部分はある
とはいえ、シエラになったからといって疲れがゼロになるわけではありません。
シート形状はジムニーと共通のため、長時間乗ると腰や背中への負担は依然として残ります。また、ラダーフレーム構造による振動や騒音もベースは同じなので、静粛性の面では他のSUVに比べると劣ります。
👉 つまり、シエラは「パワーと安定性の向上」で高速道路がかなり走りやすくなりますが、乗り心地や快適性では限界がある、というのが実際の評価といえます。
ジムニーノマドとジムニーJB64の違い
ジムニーノマドはシエラと近しいものがありますが、機能として大きな違いが1点あります。
アクティブクルーズコントロールが装備
高速道路で、とても便利なアクティブクルーズコントロールがジムニーノマド(4AT車)のみに装備されています。
アクティブクルーズコントロールとは先行者を追従し、高速道路の運転操作を支援してくれる機能です。
ブレーキ、アクセルをずっと踏んでいなくていいため、運転の疲労が軽減されるでしょう。

高速道路・長距離を快適にする工夫と便利グッズ
スロコン取り付け(スロットコントローラー)
スロコンとは車の走行性能をアップさせるアイテムです。
エンジンの出力を制御する装置であり、アクセルペダルの反応性をよりしなやかに、シームレスにしてくれます。
よって、高速道路での合流がスムーズになりやすく、長時間のアクセルペダルを踏むことでの疲労が軽減されると言えます。
デメリットとしては、自分で適切な設定とメンテナンスが必要になるため、注意が必要です。
※ディーラーによっては純正品以外の商品をつけていると車検を受け付けない場合があります。
アームレスト(肘掛け)

ジムニーには肘掛けがなく、実際に肘を置けるだけで、運転中にリラックスできます。
運転中は肩に力が入りがちですが、アームレストを使用すると、肘を置けて、少しラクな体制にできます。
風が強い日やカーブなどでは肘を置いたままだと運転操作はしづらいため、長い直線の高速などでは大活躍します。
ロードノイズ対策(デッドニング)
ロードノイズの対策として、最も効果的なのがデッドニングです。
ジムニーはロードノイズが大きい車種です。
デッドニング:車体に制振材や吸音材、遮音パッキンを貼り付けて音質の劣化、ロードノイズを軽減することです。
オーディオの向上を目的としていることが多いですが、ロードノイズの軽減ができます。
スピーカー周りに貼り付けるだけでなく、天井にも貼り付けるとより大きな効果が期待できます。
ドリンクホルダーの取り付け

純正ジムニーのドリンクホルダーは運転中には飲み物が取りづらい位置にあります。
停車した際には気になりませんが、高速道路で運転しながらコーヒーを飲みたいと思った時に、かなり不便です。
そこで、社外製のドリンクホルダーを取り付けることで、長距離運転や高速道路での運転が快適になります。
シートにクッションを設置
長距離での運転で腰が痛くなることも多いでしょう。
座面にクッションを置くことで、腰への負担を軽減し、長距離運転がより快適になります。
もちろんこまめな休憩も大事にはなりますが、腰痛持ちには必須なアイテムと言えるでしょう。
最後に|ジムニーは高速道路で怖い?長距離運転は疲れる?
ジムニーはコンパクトでオフロード性能に優れた車ですが、高速道路では「横風の影響」「エンジンの非力さ」「シートの疲れやすさ」などがデメリットとして挙げられます。
ジムニーシエラならエンジン性能や直進安定性は改善されますが、シートや乗り心地の面では依然として疲れやすい部分があります。
とはいえ、スロコンやシートクッション、アームレスト、デッドニングなどの便利グッズを取り入れることで、快適性は大きく向上します。
ジムニーやジムニーシエラでの高速道路走行は、工夫次第で「怖い」「疲れる」から「安心して楽しめるドライブ」に変えられます。
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